株式会社ダイヤモンドプロジェクト

ワイヤーソーの「あやとり」

皆さん、こんにちは。
今回はこれ

あやとり?
弊社でも施工を行っている、ワイヤーソー
ダイヤモンドワイヤーを巻き付けて、
構造物をグングン切断していくのですが、
切断がすすむと、ワイヤーが余ってきます。

その余りを小さいプーリーに引っ掛けて、
巻き取っていく作業が似ていることから
【あやとり】と呼ばれております。

新人さんや、
ワイヤーソーをあまりやらない作業員さんから
この【あやとり】が難しいから、
ワイヤーソーは苦手
と言われます。

基本を覚えれば、あとは応用なので、
ワイヤーソーの【あやとり】基本編を
パラパラ漫画でご紹介します。

行きますよ→

まず、準備で2m×2mの構造物を切断するために
ワイヤーが約10m必要となります。
この10mを、小プーリーで巻き取れれば、
構造物がスパンと切り終わる訳です。

ワイヤーソーの場合、切断物の中の状況や、
左側に赤いワイヤーが巻いて有る部分の事は
あまり考えず、
右側の青い余ったワイヤーの【あやとり】だけ、
覚えましょう。

切断は、一度の引き切ると、
約3mのワイヤーが余ります。
それを、④→⑤→⑥→⑦→⑧と
【あやとり】切断完了です。

お休みの日に、お子さんやご家族と
遊んでみてはどうですか?

以上、ワイヤーソーの【あやとり】でした。
                     わたる

コア抜き削孔長のはなし

コアの延長方法は、
コアビットの特性に合わせ
薄刃と厚刃の2種類あります。

先ずは薄刃の話から

 
1. 薄刃(1本物)を使用する場合の延長方法

○薄刃を使用するメリット
・削孔スピードが速い。
・薄いので、軽い。
・軽いので、何種類も一度に運べる。
 ※ワゴンでも数種類のサイズを積める。
・延長用のロッド棒はどの径でも汎用可能なので、
 材料が少ない。

×薄刃のデメリット
・薄い分、弱く、寿命が短い。
・刃先からチューブ、取付部までが一体のため、コストが高い。
・刃より長い削孔時は、作業性が悪くなる。
・中のガラが折れない場合は、作業中止となる。

薄刃は、回転部が全て一体のため、
本体の長さ以上は削孔できません。
そのため、延長をする場合は、
いったん中のガラを取り除き、
ロッド棒という延長用の棒を繋いで、
折り取りとロッド追加を繰り返す方法となります。

どの径の刃でも同じロッドを使用できるため、
施工当日急に深い削孔が必要となった場合には、
非常に便利な方法ですが、
ガラが折れない場合には、
続行不可能となるケースもあります。

薄刃(一本物)の作業要領図

 
2. 厚刃(3点式)を使用する場合の延長方法

○厚刃を使用するメリット
・チューブを繋ぐだけで削孔長を伸ばせるので、
 作業性が良い。
・刃幅が厚いので、寿命が長い。
・刃先が消耗しても、その部分だけ交換でき、
 コストが安い。

×厚刃のデメリット
・深さに合わせてチューブが必要になるため、
 材料が多くなる。
 ※ワゴンで数種のサイズを搬入することが難しくなる。
・肉厚のため材料合計が重い。
・途中で折らずに貫通させるため、
 コアガラの重量が非常に重い。

厚刃は刃先、チューブ、カップごとに外せるので、
延長する場合にはチューブだけ数を揃えれば
10mを超えるような削孔も可能です。
しかし、チューブや組付け工具は各径専用のため、
径ごとに準備する必要があり、
作業日当日の変更は難しい作業となります。
ガラも非常に重くなる傾向にありますので、
事前にガラの抜き取り方法を検討する必要があります。

 
厚刃(3点式)の作業要領図

 
こまかい工具や、交換方法は省きましたが
削孔長が心配な時は是非ご相談ください。

TV出演ふたたび

早速ですが・・・

またまたダイプロがテレビに出ます!

 
記録的な豪雨が襲った直後の7/7(日)から
九州は熊本まで出向き撮影を行ったのですが、

当初の予定よりも工期はかかりましたが
何とか完工できました!

 

・・・と、弊社作業員から報告を受けました。
ま、私は現場には行っていないのでね٩(๑´0`๑)۶

 
私が聞いた話をここで書いたところで
伝聞でしかないですし、
そもそもここでネタバレしてしまうと
SNSで炎上しかねないので
詳細は本放送でご確認くださいm(_ _)m

 
ダイプロが登場するのは、

 
2019年8月4日(日)19時54分~放送予定の

 
【緊急SOS!ヤバイ現場に行ってみた!】

という番組です☆

この岩が・・・おっと、これ以上はここでは言えませぬ。

とにかく本放送をお楽しみに~♪

苦手な母材

皆さんこんにちは!
ダイプロのコア第3話

このコーナーはダイプロの核心を
惜しげもなく公開するところで、
特にコア抜きに特化したコーナーではないのですが、
今回もコアなお話~

まぁ、ダイヤモンド工事の基本中の基本で、
一番大事な仕事となるので
どうしても話題も多くなります。

今回は、苦手な母材のお話です。

実はわたくしども、コア屋さん、穴あけ屋さんは、
なんにでも穴を明けられると思われている
工事会社なのですが、苦手な穴あけもあります。

 

◆難敵   ウッド・・・
敵キャラっぽくカタカナで書いてみましたが木材です。
木材は、のこぎりでは簡単に切断できるので、
コア屋さんには簡単な作業と思われがちですが、
ダイヤモンドで木材を削るのはとても大変なのです。
木材を切る時には、
木の繊維を断ち切るような鋭い刃が必要になり、
私たちの使用している、研削ダイヤでは、
幅が広すぎて思うように切れません。
ダイヤモンドも炭素なので、同一素材による摩擦で、
焼き付きもおこしやすくなり、
あまり無理をすると発火の心配もあります。
そのため、木材に穴あけをしたい場合には、
ウッディングコアドリルという
木材専用の刃を使用します。
現状まだまだ保有している径が少ないので、
木材への穴あけを希望される際には
事前に径をお伝えください。

 

◆強敵   ソイル・・・
和名で土です。はい・・・とても苦手です。
切っても切っても繋がってしまう粒子の集合体は、
言う通り切っても切っても繋がってしまうので、
丸い穴をあけるには、
オーガという粒子を掻き出せるドリルで、
ほぐしながら掻き出して同時に
孔壁を締固めていく方法となります。
どちらかというと、土木の掘削作業になりますね。
土は、とても重く粘るので、
電動のコアモーターでは力不足なのです。
重機で強いトルクをかけて掘削する事になりますので、
土木屋さんに相談して頂いた方が
いい結果が得られるでしょう。

 

◆宿敵①  メタル・・・
金属ですね。
様々な金属がありますが、
ダイヤモンドで切断できるのは、
主に軟鋼の鉄とアルミです。
建築で使われる素材でも、
ステンレスや、鋳鉄、鋼(ハガネ)は苦手です。
タングステンは、すみません・・・
全く刃がたちません。
そんな訳で、鉄骨や、鉄筋を切る必要がある時には、
お役に立てるかと思います。

 

◆宿敵②  ロック・・・
岩、石ですね。
近日対決がTVで放送されるとかされないとか

 

◆その他 意外な敵キャラ
     PVC、ラバー、サンド、レジン・・・
     (あえてわかりにくく書いてます)

 
と、なんだか苦手なことばかり並べてみて、
気持ちが落ち込んできましたが、
ご存知の通り、コンクリートは得意ですっ!(笑)

 
以上、今回は苦手な事も多いダイプロの核心でした!

カントレ

みなさん、こんにちは♪
今回は、「カントレ」について。

「カントレ」ってなんでしょう?
コア屋さん以外では、
あまり耳にしない言葉かと思います。

っが!しかし。
このカントレ、コア屋さんには
非常に大切な機能なのです。

コア削孔作業では、
鉄筋を切断する必要が多々あります。
コンクリート構造物は、
当然ながらコンクリートと鉄筋からできているので
開口を作ったり、解体時の切断等でも
鉄筋を切る必要があります。

ダイヤモンドを使用しているので、
基本的にはなんでも切れるのですが、
鉄筋の腹にちょうどかかってしまうと、
残る躯体と、コアの部分が切り離され、
鉄筋の離れ小島ができてしまいます。

図で描くとこういう感じです。


こうなると、離れ小島の鉄筋が、
刃の回転方向へネジられて、
コンクリートとビットのわずかな隙間に
噛み込んでしまいます。

時々コアマシンがグギ―グギ―と
悲鳴を上げているのを聞いた事がある方も
いらっしゃると思いますが、
鉄筋が噛むとは、この様な状況なのです。
このままでは、コアは離れ小島の押し圧で
回らなくなってしまうので、
私たちコア屋にとっては、
この噛み込みが最大のピンチと言えます。

そこで考案されたのが、救世主「カントレ」


赤枠の中のチップに、段差が無いのが見えますか?
周りのチップには、
チューブとのつなぎ目に影が見えて、
段になっているのがわかると思いますが、
カントレ部だけ内側が削られ
先ほど噛み込んだ離れ小島のところまで、
スパナを使って刃を逆回転させ合わせると、
あら不思議。

いとも簡単に刃が抜き取れます♪
ただし、離れ小島は躯体の中に残っているので、
そのまま削孔すると、
また噛み込んでしまう可能性があります。
手間はかかりますが、
一度中のコアを折り取って離れ小島も取り出してから、
再削孔という流れがセオリーとなります。


どうでしたか?「カントレ」
このカントレのおかげで、
コア抜きの難易度がすごく下がりました。
あ~そうそう。名前の由来は、
簡単に取れるから「カントレ」です。

以上、ダイプロのコア(核心)Vol.2
救世主「カントレ」でしたッ!
                     わたる

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