株式会社ダイヤモンドプロジェクト

鉄筋や配線を避けて穴開け・切断したい

 

コンクリートの壁や床に埋設されている鉄筋や電気などの配線を避けて穴開けや切断を行いたい。 そのような時はレントゲン探査、または鉄筋探査を行います。

レントゲン探査は、裏側にプレートを貼り付け、表側に設置したエックス線照射器によってエックス線を照射する事により、コンクリート内部の埋設物を撮影する事が可能な方法です。

一方の鉄筋探査は、探査したい箇所の表面に鉄筋探査機を走らせるだけで、電磁波によってコンクリート内部の鉄筋の位置を確認する事が可能な方法です。
電気配線などの異物もある程度探知する事が出来ますが、判別が難しい場合もあります。

主な工法

施工の一例

探査対象箇所の表面にエックス線照射器をセットします。
流れ01
探査対象箇所の裏面にプレート(フィルム)を貼り付けます。
流れ02
レントゲン探査により、コンクリート内部の鉄筋や電気などの配線がこのように撮影できます。
※右上の方でクロスしているのが鉄筋で、中央を上下に縦断しているのが電気などの配線です。
流れ03
電磁波レーダーによる鉄筋探査です。
レントゲンと比べると精度は劣りますが、鉄筋探査機を片面で走らせるだけで探査が可能です。
流れ03
分かりにくいですが、白いチョークで罫書いているのが鉄筋、ピンク色のチョークで罫書いているのが電気配線か何かがある可能性がある部分です。
流れ03
鉄筋や電気などの配線を罫書き、お客様に施工箇所をご指定いただいて、コア抜きなどを施工します。
流れ03

よくあるご質問

  • レントゲン探査を行う場合の条件はありますでしょうか?
  • 探査可能なコンクリートの厚みは30cmまでです。
    また、レントゲン探査を行うためには表裏にそれぞれエックス線照射器とプレート(フィルム)をセットする必要があるため、表裏の両方に人が入って作業が出来るだけのスペースが必要です。
  • 上記のA1.の条件を満たさずレントゲン探査を行えない場合、代替方法はありますでしょうか?
  • 裏側には人が入れないが厚みが30cm以下の場合は表側を鉄筋探査機で探査する事が可能です。
    また、厚みが60cm以下で表裏両面に人が入る事が可能な場合は、鉄筋探査機で表裏両面を探査する事で対応可能です。
    ですが、いずれにしても、鉄筋の位置は大体分かりますが、電機などの配線や配管は正確に探査できない可能性があります。
  • レントゲン探査や鉄筋探査を行えば鉄筋や電気配線を誤って切断する事は100%無くなりますか?
  • まず、レントゲン探査と鉄筋探査ではレントゲン探査の方がより精度が高く、レントゲン探査であれば鉄筋や電気配線を見落とす事はほぼありません。
    ですが、鉄筋と電気配線が手前と奥で重なっているような場合には、電気配線が確認できず誤って切ってしまう恐れがあります。
    さらに、レントゲン探査で得られる鉄筋の位置は、実際の位置より数mm~1cm程度ずれている場合もありますので、鉄筋スレスレの位置へのコア抜き(穴開け)や切断工事は推奨しておりません。

    鉄筋探査の場合、鉄筋の位置は概ね分かりますが、コンクリート内部の状況によっては正確に判別できない可能性もあります。
    さらに、電気などの配線や水道などの配管は探知できない事もあります。

見積・施工のご依頼前にご確認いただきたい事項

  • 施工する現場のおおまかな場所(市町村レベルまでお教えいただければ問題ありません)
  • およその施工時期
  • 工事で使用する電気や水の現場での支給の可否
  • レントゲン探査が行えるだけの表裏両面での作業スペースの有無
  • 探査対象となるコンクリートの厚さ(30cm以下、30cm超~60cm、60cm超
  • 開けたい穴(コア)の径、厚さ、箇所数、切断箇所の寸法
  • アンカー打ち込みの可否
  • コア抜きやウォールソーなどの機械の設置可否(設置面の状態や広さ、バックスペースなど)
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