コンクリートを静かに破砕する方法として
ハンドクラッシャー工法があります。

ハンドクラッシャーはクワガタの大あごのような形状をした機械で
1名ないし2名で機械を持ち、コンクリートを挟んで砕いていきます。

こちらの現場では噛み穴として使えそうな開口が最初からあり
この開口から破砕を始めました。

ハンドクラッシャー施工前

ハンドクラッシャー施工前

最初は幅20cmまで破砕可能で一人で持てる小型ハンドクラッシャー
施工出来ていました。

小型のハンドクラッシャー稼働中

小型のハンドクラッシャー稼働中

ところが、下に進んでいくとモルタルが厚く塗られていたため
壁の厚みが22cmになっており
小型のハンドクラッシャーでは施工出来ない状況でした。

厚みが20cmを超え破砕できない壁

厚みが20cmを超え破砕できない壁

そこで、今度は幅33cm程まで開く大型ハンドクラッシャーを投入しました。
こちらは重量が約55kgもあるため一人での取り扱いは難しく、
またこの現場のようにある程度機械を持ち上げる必要がある場合は
バランサーなどを使用して上から吊った状態にする必要があるため、
小型のものと比べてかなりの労力を要します。

大型ハンドクラッシャーでの破砕

大型ハンドクラッシャーでの破砕

厚み20cmが大きな分かれ目となりますので
ハンドクラッシャーでの工事をご希望される場合は
コンクリートの厚みを出来るだけ正確にご提示いただければと思います。

ハンドクラッシャーについてご不明な点などございましたら
お気軽にお問い合わせください。