今もっとも支援が遅れていて
今後も復興の見通しが立たないのが
福島県だと、ボランティア団体が話をしていました。
原発問題があるからです。

今回の福島に行くべきか本当に迷いましたが
「ここに行かなくては、本当のことがわからない」
と思い、4日目、福島に行きました。

原発から約60km地点の町の中では、ところどころに
地震のつめ跡が残っています。
人も多く、ほとんどの人がマスクを着用していました。

放射能という見えない恐怖が、少しづつ襲ってきました。
だいぶ疲れも溜まってきたのと
お風呂にも入りたかったので
市内のホテルに泊まることにしました。

ホテルで休憩をしながら
たった3日間、車で寝ただけなのですが
「ふとんで寝れるということは
本当にありがたいことなんだ」
と実感しました。

仮眠をとって、外を見ると雨が降っていました。
以前、呼んだことがある本を思い出しました。

放射線物質を含んだ、死の雨の話です。

福島市内のテレビ放送は、民法放送中も常に地震、被災地情報を放送しています。
福島テレビ、NHKはとくに長く放送を続けています。
こういった放送は必要だと思いますが
見続けていると、不安感や、恐怖感が蓄積されて行きます。

そういった中で、夜10時頃、余震が起こりました。
部屋は5Fだったのですが、かなり揺れました。

正直これ以上ここにいるのは危険だと感じ
すぐに帰る準備をして、ホテルを出ました。

わたしの場合は帰る場所があり
車もあるので、すぐに逃げることができますが
家も車も無い人は、この恐怖と毎日戦っていると思うと
本当に大変だと思います。

帰りの車の中で、今後自分に出来ることを良く考え
長期間に渡って、支援を出来るようなことが必要だと思いました。