ウォールソーでコンクリートを切断した後の
撤去状況をご紹介致します。
ウォールソーはカットラインが真っ直ぐなので
20ｃｍほどの厚みのコンクリートでしたら
引っ張り出すこともそれほど難しくありません。
コンクリートの厚みが40ｃｍ以上となると
引き出すときにブロックが競ってしまうことがあるので
上部は２カットするか、連続コアで抜きます。
ワイヤーソーも同様で
厚みが40ｃｍを超える場合は撤去も困難になります。
ブロックが落下する危険もあるので
吊り穴をあけるか、胴巻きするか
できるだけケミカルアンカーは使用しない方法で撤去します。
小田原市の工場内にて
新しくエレベーター設置するために
今ある開口部を大きくする工事を行いました。
工場内は粉じんも出せないため
しっかりと作業エリアをシートで囲います。
2.2ｍ×3.0ｍの開口部があるのですが
さらに0.5ｍずつ大きくするため
ウォールソー工法にて、床のコンクリート切断します。
ウォールソー工法は水を使いながら切断します。
下階からはサポートと、下階の排水養生も行ない
ウォールソーで切断します。
ブロックの撤去、搬出なども弊社で請け負います。
となりの所有物である擁壁を傷めないように
隣地との共有部分などを
ウォールソーでキレイに切断します。
ダイヤモンドウォールソーは水を使いながら
コンクリートを静かに切断する工法です。
水を使うことによって
粉じんがノロ水となって処分できます。
水を使わないウォールソーもありますが
粉じんが大量に出ることと
切断時間が3倍～４倍かかるため
工事費も高くなってしまいます。
スリット工事とは
大きな地震が発生した際に
学校やマンションなど、ＲＣ（鉄筋コンクリート）造の建築物の柱や梁
さらには建物全体が倒壊するのを防ぐため
柱と腰壁などの雑壁の間に隙間や目地をつくります。
隙間の場合には「完全スリット」や「完全縁切り型スリット」
目地の場合には「部分スリット」などと呼ばれることもあります。
壁厚が8ｃｍを超える場合
一般的なエアカッターでは切断が不可能なので
ダイヤモンドウォールソーを使用して
耐震スリット工事を行います。
今回は東京都荒川区にて
区の施設の耐震スリット工事を請け負いました。
ウォールソーにて50ｍｍ幅でコンクリートを切断しハツリ出します。
部屋の開口部を広げるため
室内の壁をコンクリートカッター（ウォールソー）で切断します。
上の写真の壁開口を約２倍に広げます。
黒いスミが出ているのがカットラインです。
ウォールソーの場合、裏側まで完全に切りたいときは
表側のスミをはみ出すように大きく切らないと裏まで刃が届きません。
今回は約5ｃｍほど、オーバーカットをしました。
それでも完全に角は切りきれていませんが
カッターを入れたあとに、ハンドクラッシャーで壊すので
表面だけでもキレイになっていれば良いとのことでした。
コンクリートカッターは水を多く使い
ノロ排水が出ますので、室内では養生と掃除機が欠かせません。
