ワイヤーソーとは?
ワイヤーソーは、直径10mmほどのロープのようなワイヤーにダイヤモンドチップが埋め込まれていて、コンクリート構造物にワイヤーを巻きつけつないで輪っかにします。
輪っかにしたワイヤーを回転させながら引っ張りこみ対象物を切断する工法です。
また、静かに大きなコンクリートを切断できるため振動や騒音の配慮が必要な現場で多く活用されています。
ワイヤーを対象物に巻きつけることさえできれば、あらゆる構造物の切断が可能です。橋梁やダムなどの大きなコンクリートから、煙突や地中基礎などのいびつな形状のコンクリートも切断できます。鉄筋コンクリート以外にも鉄骨、大理石、レンガなど、あらゆる構造物の切断が可能です。
【湿式】一般的には水を使った湿式の工事が多いです。水を使うことにより粉塵を抑え、ワイヤーとコンクリートの摩耗による熱も冷ますことができ、切断スピードも早く切断コストは乾式よりも低いです。水を使うのでノロ水というコンクリートを切った灰色のノロ水が出ます。1日あたり1台2㎥~4㎥の水を利用するため、ノロ排水の養生や処理の仕方にも手間がかかります。
【乾式】乾式ワイヤーソーは最近増えてきました。人通りの多い場所での切断工事や、下階に水が漏れる可能性がある場合などに施工します。水を使わないのでかなりの量の粉塵が出ますので、切断面を養生しつつ大型集塵機を利用して粉塵を回収します。